お金も人生も「複利」を得たいなら、40代で
『40代終活』の専門家。飯塚浩司です。ご覧いただきありがとうございます。
私が40代に、エンディングノートを利用した『終わり』を意識したライフプランとキャリアプランの見直しをすすめる大きな理由の1つは、「時間を味方にできるから」です。「複利」の効果は時間をかけるほど強力になります。複利は資産運用だけでなく、人生設計にも応用できる強力な考え方です。
アインシュタインが「複利は人類最大の発明だ」と語ったように、複利は小さな積み重ねを大きな成果に変える力を持っています。人生においても、時間を長く使うほどリスクを軽減し、成果を大きくすることができます。
複利を活かせる「ギリギリ」の世代、それが40代
複利とは、元本に対する利益を再び元本に加えることで、利益が利益を生み、雪だるま式に資産が増えていく仕組みのことです。この「時間をかけるほど効果が増幅する」という性質を活かすなら、40代はまさに「ギリギリ」の世代かもしれません。
資産運用での複利効果
老後2,000万円問題などという言葉もありますが、例えば1,000万円を20年間運用する場合、40代で運用を始めれば、20年以上の時間があります。20年を利回り3.6%で運用できれば、2,000万円に到達します。
国の社会保険料を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用成績は年平均4.26%ですから、上記の運用利回りならかなり堅実な運用プランと言うことができると思います。
一方、60歳から運用を始めると、わずか5年で同じ目標を達成するには15%以上の高利回りが必要です。このような高利回りを目指す投資はリスクが高く、失敗のリスクも大きくなります。また、損失を取り返すための時間も60代では限られています。
40代ならまだ失敗を取り返す時間も選択肢も残されているため、リスクを抑えた資産運用を選ぶことができるのです。
人生設計での複利効果
この複利の考え方は、資産運用だけでなく、人生やキャリアの目標達成にも応用できます。マルチステージのキャリアプランが求められる時代です。新卒から一つの会社で積上げた知識やノウハウに、これから先も頼っていくのは難しくなるのではないでしょうか?
スキルアップも一直線のグラフの様には進まないと言われていますので、早く始めるに越したことはありません。40代で小さく始めた副業をコツコツ積み重ねた先に、定年後のしっかりとした収入源があるかもしれません。
4.エンディングノートで現状を把握し、未来を描こう
忙しい日常に追われていると、つい目の前のことだけに集中しがちです。ここで一度立ち止まり、自分の現状と望む未来を見つめ直してみてはいかがでしょうか。そのために有効なツールが「エンディングノート」です。
最期をどう迎えたいかを考えながら、現在の資産情報などを書き出す事で人生のゴールを明確にしていく。それがエンディングノートなのです。このプロセスは、全世界で4,000万部以上売れたビジネス書のベストセラー【7つの習慣】第2章で述べられる『終わりを思い描くことから始める』という考え方そのままです。そうであるならば、エンディングノートは複利の力で望む未来に向かうことができる40代で書いておかない手はありません。
エンディングノートを書くメリット
- 家族の負担を軽減する具体的な準備ができる
- エンディングノートを作成することで、家族に必要な情報をしっかりと残しておけます。例えば、資産状況や保険の情報、医療や介護に関する希望などをまとめることで、万が一のときの混乱を防ぎます。特に教育費や生活費が長期間必要な子どものいる家庭では、この備えが家族の安定に大きく貢献します。
- 将来の金銭的不安を解消できる
- エンディングノートを書く過程で、自分の資産や収支を把握することができます。これにより、老後資金の不足リスクを明確にし、無駄な支出を見直すきっかけになります。さらに、老後までの期間がまだ十分に残されていますので資産を形成するための選択肢も多く残されています。
- キャリアや人生の計画を整理しやすくなる
- エンディングノートを書くことで、仕事や人生についての優先順位が明確になります。例えば、「今後どのスキルを習得すべきか」や「次にどんな働き方を目指すべきか」といったライフプランを考えるきっかけにもなります。また、仕事と家庭のバランスを再確認することで、無理なく理想のキャリアを追求できるようになります。
人生の折り返し地点の時期にエンディングノートを書くことで、人生の後半を自分らしく生きるための「未来の設計図」を手に入れることができます。
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